ピラティススタジオで働く人のつぶやき
仙骨が熱くなる。スタジオで起きたこと。
昨日、スタジオで印象的な出来事がありました。
70代後半の淑女のクライアントが、レッスン後にこうおっしゃったのです。
「ピラティスってすごいよね。死ぬまでに出会えてよかった。
仙骨のあたりが熱くなるの。体操もやっていたけれど、それとはまったく違う。
やっているうちに、いろんなところが目覚めていく感じ。」
その言葉を聞いた瞬間、私はある一節を思い出しました。
ピラティスの継承者である
ロン・フレッチャー の著書『Every Body is Beautiful ピラティスで体の中から美しく』の中にある「筋力のガードル」という章です。
そこには、こんなイメージが描かれています。
恥骨から尾骨まで、まっすぐ貫く細い棒を想像してください。
それは不格好なものではなく、エネルギーとコントロールの光り輝く魔法の杖です。
その棒があなたの中心を確立し、あなたをあなた自身のパワーへとつなげてくれます。
私はその話を彼女にお伝えしました。
すると間髪入れずに、
「古武道では“丹田”が大事っていうよね。それよりもっと下っていうこと?」
と返ってきたのです。
その反応の速さと、身体感覚の鋭さに、私は驚きました。
・仙骨が熱くなる
・尾骨が目覚める
・丹田との比較が自然に出てくる
それは、外から見て分かる動きではありません。
回数でも、強度でもありません。
身体の内側で起きている、静かで深い現象です。
年齢を超える「中心」の輝き
その方の佇まいは、凛としていて、光を放っています。
私は普段、身体の勉強をし、活字になった専門書を読み、
「中心」「軸」「コア」「パワーハウス」といった言葉をイメージとして扱っています。
けれど昨日は違いました。
言葉が、感覚として共有された。
メタファーが、比喩で終わらなかった。
あの本を読んだ時、印象には残ったけど、いつか感じられたらいいな。このように伝えることは有意義だけど、伝わるかな?とはっきりと分かる簡単なことではないので、この細かい身体感覚がこんな風に会話で共有できたことに衝撃を受けました。
ピラティスは、筋肉を鍛えるエクササイズではあります。
けれど、それだけではありません。
呼吸とともに
背骨の内側を感じ
骨盤の奥に静かな熱を見つけ
自分の中心に帰っていく時間。
それが本質なのだと、あらためて思いました。
昨日のスタジオでの会話は、
私にとっても、ピラティスの深さを思い出させてくれる出来事でした。
身体は、年齢に関係なく、
いくつからでも目覚めていく。
その瞬間に立ち会えることがとてもありがたいです☺️
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